クドゥス・アラビー紙の記事

クドゥス・アラビー(al-Quds al-Arabi)紙 2008年04月26日の記事(日本語訳)より。
コラム:シリアの原子力疑惑と対イスラエル和平
■ 標的にされるシリア、戦争か平和か

CIAがイスラエル空爆の詳細を明かしたタイミングは慎重に計算されている。それは、ペトレイヤスの米中央軍司令官任命と時機を同じくしている。中央司令官の管轄は、イラン、湾岸からアラブ全域であり、前任者ウィリアム・ファルン将軍は対イラン戦争に反対していた。そして湾岸で、イランの軍船が米船に仕掛けた小競り合いについてのレポートは益々白熱している。更に他のより本質的理由も考えられる。イスラエルとの和平協定を目指すシリアの努力を挫き、穏健派諸国こそが和平に向け努力しているのだという構図を示す事である。

イスラエルはあの空爆で三つの主目的を達成しようとした。レバノンでの敗北により失った軍の威信を取り戻す事、イランに対し、その核施設を破壊し得るというメッセージを送る事、そして、シリアの周辺を初めとするアラブ諸国と国際社会の反応を試す事である。(略)

またイラクに続く戦争への準備が行われているようだ。特にイランに対して。シリアに対する動きもその前兆だろうか。