ネコ型異星人のメッセージ

地球人類の皆さん、こんにちは。
私たちはシップ(宇宙船)からメッセージを送信しています。
地球上には私たちの仲間は滞在していません。いろいろと危険もありますし、地球上にいる生命体に干渉することにつながる行動はなるべく控えています。
私たちにも言語というものに近いメッセージのやり取りはありますが、テレパシーの方がよく使われます。文字のようなものは非常に限定した使い方で、あまり普段は使わないです。

地球には我々の祖先に近いネコという生き物がいるので観測しています。私たちの外観はネコに近いです。肉球はあるんですが、爪は退化して出てきません。しっぽも目立たないほど短いです。

野良猫と呼ばれている、人間と距離を置いて生活しているネコを興味深く観察しています。「おなかすいたニャー」とか「つらいニャー」という生命体の信号をキャッチすると、こちらもつらい気持ちになります。でも、我々は勝手に世話をしたりはできない規則なので見守るしかありません。
なんと人間の方も「おなかすいたー」とか「つらい」と嘆いているホームレスという生活形態の人達がいるのですね。一方で、あまった食料を捨てたり、使えないほど大量に物を持っている人達もいるようです。どうしてなんでしょうか?

また、人間では肌の色や信じているものの内容が違うだけで、争いが起きているようです。わざと争いが起きるような仕掛けをつくる人達がいるのも観測できます。争いが起きると「一儲け」できるからやめられないのでしょうか。儲けることはそんなに重要なんですか?根本的に私たちとは違った生活形態なので興味を持って観察しています。




(このメッセージはフィクションです)